Proton PassおよびSimpleLoginのLifetime Plan(買い切りプラン)ができたよ!
プライバシーを重要視し、暗号化されたサービスを提供するスイスの企業Protonがメールのエイリアスサービスとパスワード管理サービスの買い切りプランを公開したよ。

正直どこかが統合してくれないかなあと思っていたところよ。
SimpleLoginについて
SimpleLoginはもともとスタートアップのメールのエイリアスサービス。将来の可能性を感じたのか、ProtonがSimpleLoginを買収したの。そのあと、SimpleLoginの仕組みを使ってProton Passをリリース。

転送先のメールアドレスを公開しないという意味では、捨てメアドサービスが似ているけれども、転送にPGPを利用できたりと若干違うところがある。
Proton Passについて
Proton PassはProtonの提供するブラウザ拡張機能がメインのパスワードマネージャー。有名どころは1PasswordやBitwardenかな。私もBitwardenを利用しているけれども、正直乗り換えようとは思わないなあ。とはいえ、抱き合わせで販売しない限り買う人がいないってことは明らかだものね。ちょっと特徴的なのは、Proton PassではSimpleLoginが裏で利用されているので、ポチポチするだけで簡単にエイリアス生成からユーザー名への追加ができる。BitwardenだとクライアントごとにAPI連携をしなければいけないし、そもそも一つの画面の中で完結するのは結構便利。
今回のプランの見どころ
ProtonユーザーはProton UnlimitedプランおよびProton PassプランのユーザーならSimpleLoginが使えたんだけれど、メールのエイリアスサービスって長期的に使いたいし、できるなら買い切りのプランがあるとうれしいよね、ってことでできたのが今回のプラン。
SimpleLogin+Proton Passの買い切り価格が$199で、SimpleLoginの年間サブスク価格が$36だから6年以上使う人にとってはお得な計算かな。

有名どころとの比較
他にもエイリアスサービスとして有名なのは無料のもので言えばDuckDuckGoが提供するDuckDuckGo Email Protectionや、Firefoxの提供するFirefox Relayなどがあるよ。今でこそ無料だけれども、いずれかは有料化することを考えておいた方がいいし、利用するユーザーとしても将来にわたって安定してサービスを提供してほしいから、高いお金は払いたくないけれど、収益性は確保してほしいよね。


SimpleLoginとよく比較されるのがAnonAddyだけれども、サービス単体で見れば基本的には好きに選んでいいかな。Protonの製品との統合を考えればSimpleLoginを選んだほうが便利だし、人によってはProton傘下であることの安心感もあると思う。

AnonAddyとDuckDuckGo Email Protectionなんかはトラッカーの除去を売りにしていて、人によってはそれが気になる人もいると思う。あれは要するにメールに埋め込まれる0ピクセルのトラッカーを削除しているだけだから、実はメールの添付画像を自動的に開く設定をオフにするだけでいい。
Proton Unlimitedを使っている身として、SimpleLoginとの抱き合わせとメール・カレンダーがお目当てだったから、このプランの登場でMail Plusで十分かもなって思っちゃった。僕みたいな考えが増えて、結果的にUnlimitedプランが減っちゃわないかな?