現像の仕組み
フィルム写真の現像とは、撮影済みのフィルムに隠れている「見えない写真」を、化学反応によって目に見える形に変えるプロセスのこと。この記事では、現像の仕組みと各薬品の役割について、原理から実践まで段階的に解説する。 撮影済みフィルムの正体 現像の仕組みを理解するには、まず「撮影した瞬間に何が起きているか」を知る必要がある。 フィルムの構造 フィルムの乳剤層には、ハロゲン化銀(主に臭化銀 AgBr)の微粒子がゼラチンに分散されている。このハロゲン化銀が光に反応する「感光材」だ。 撮影の瞬間(露光) シャッターを切ると、光が当たった部分のハロゲン化銀に変化が起きる。光のエネルギーによってハロゲン化銀が分解され、ごく微量の金属銀の核(潜像核)が形成される。 潜像(Latent Image) この潜像核は目には見えないが、化学的な変化はちゃーんと起きている。これが「見えない写真」の正体。撮影済みのフィルムは、この潜像を抱えたまま、現像を待っている状態にある。 現像の5つのステップ 💡まずは全体像をシンプルに把握しよう。化学的な詳細は後まわし。 1. 現像 → �