雨の日の道路にいたイモリらしきもの
雨の日、濡れた道路の上をのそのそ歩いている生き物を見つけた。帰りにはもういなかった。元気にしているといい。
おそらくアカハライモリ
断言はしないが、体の特徴からしてアカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)ではないかと思う。
- 皮膚が細かい粒状でしっとりしている。爬虫類のヤモリとは質感が違う
- 体が細長く、尾が長い
- 指先にヤモリのような吸盤がない
- 頭の形がサンショウウオよりも平たく、いわゆる「イモリ顔」
- 体の縁にうっすら赤みがある
アカハライモリは日本の固有種で、本州、四国、九州の水辺に広く生息する両生類である。雨の日に道路に出てくるのは、水辺の間を移動する途中でよくあることらしい。
腹側を確認すれば赤い模様の有無でもっとはっきり分かるのだが、そこまでする機会はなかった。
イモリとヤモリ
名前が似ているので紛らわしいが、イモリとヤモリはまったく別の生き物である。
- イモリ: 両生類。皮膚がしっとりしていて、水辺にいる。「井守」(井戸を守る)
- ヤモリ: 爬虫類。皮膚が乾いていて、壁や天井に張り付く。「家守」(家を守る)
壁に張り付いているヤモリは都市部でもたまに見かけるが、イモリは水辺が近くにないと出会わない。雨の日の路上で遭遇するのはなかなか珍しい体験だった。
触らないのが無難
アカハライモリの皮膚にはテトロドトキシン(フグと同じ毒素)が微量に含まれている。触った手で目や口を触ると刺激があるため、素手で扱わない方がよい。道路の真ん中にいて危なそうなら、進行方向の草むらや水辺側にそっと逃がしてあげるのがよいだろう。