Ghost 6.0 Major Update

Ghost 6.0 Major Update
Photo by Marek Piwnicki / Unsplash

Ghost 6.0がリリース

夜中にメールを確認すると、Ghostからメールが。どうやらメージャーアップデートが来たらしい。

Ghost 6.0
Networked publishing, native analytics, and $100M earned by indie publishers

ほうほう、なんと今回でGhostが6.0になる模様。

目玉機能

パッとリリースノートを見た感じでは、ActivityPubへの対応が大きなポイントのようだが、個人的にはブログをSNSっぽく使いたくない気持ちもあり、あんまり関係ないなぁと思っていた。とはいえ、ウェブの海で孤島のようになっているブログがつながり始める動きがあるのは面白いね。

しかし後ろまで読んでいると、どうやらアナリティクスの統合もあるとのこと。しかもなんとクッキーレスなプライバシー重視な形のサービス統合し、とっても高性能な模様。

Tinybird · Managed ClickHouse® for AI-Native Developers
Everything you need to build analytics APIs on ClickHouse®. Skip the backend boilerplate, ship faster.

どうやら業界では有名っぽい

さてさて、試してみますか

これはすごいと思い、早速アップデート。

ブログのシステムをアップデートするのは、超簡単だった。

メニュー(ホーム)画面上部にでっかくバナーでアップデートを促されたので、二回ほどクリックするだけで勝手にアップデートが完了した。

ワクワクしながら設定を確認してがっかり。求めていたアナリティクスは上位プランのみ。しかも、今回で公式ホスティングは値上げしたので私のような弱小趣味ブログには厳しい。

Ghost(Pro) - Official managed hosting for Ghost
The best Ghost managed hosting from the creators of the open source publishing platform. Spend less time on your server, more time on your site.

あたらしい料金体系

よくよく見てみれば、今回統合をしたアナリティクスツールも"Managed ClickHouse® for AI-Native Developers"とあり、まあつまるところAIとの連携がどうのこうのとうたっているわけで、この機能を使ってそこまで本気で分析をするならやはりそれなりにブログが成功しているというか購読者が多い人向け、つまりそもそもGhostの開発としては、上位プランを契約している人向けの機能なのかもしれない。

日に100人も来ないようなブログでは分析も何もないのかもなあ(そりゃそうだ)。

とはいえ、カメラの便利機能と同じで、機能が多いものは高いが、一方で初心者ほどそうした補助輪的機能があると助かるものなのだと思うけれどなあ。

ま、そんなもんよね

アナリティクスの統合こそできなかったが、まぁ、システムのメジャーアップデートは楽しみ。アナリティクスは今後もSimpleAnalyticsを使い続けるとしましょう。プライバシー重視は私のモットーですから。

Simple Analytics - The privacy-first Google Analytics alternative
The public stats of sakashita.page offered by Simple Analytics. The privacy-first analytics tool that doesn’t use cookies.

ウチのアナリティクスです

今後でやる気が出てきてブログをしっかり更新していき、ちゃんとアナリティクスを分析していこうとなってもSimpleAnalyticsかPlausibleを使う気もするなあ。システムと統合をしているほかにTinybirdを使うメリットってなんだろうね。上位プランを契約していれば、追加投資不要でがっつり分析できそうってことかな?

The privacy-first Google Analytics alternative - Simple Analytics
Simple Analytics is the privacy-first Google Analytics alternative that is 100% GDPR compliant. Give us a try!

Simple Analyticsはなんと無料プランで使える!

Plausible Analytics
Plausible is a lightweight and open-source Google Analytics alternative. Your website data is 100% yours and the privacy of your visitors is respected.

プライバシーのためなら若干のお金をかけてもいい方向けのPlausible

それはさておき、今回のメジャーアップデートに関して今後いろいろなレビューが出てくると思いますから、他のブログにだけでなくForumなんかも含めて、コミュニティの動向は要観察ですね。

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怪物の口に幸福が吸い込まれる

幸福の総量を最大化する。それが正しいと言われてきた。しかし1974年、ロバート・ノージックはたった一つの問いでその前提を破壊した。もしある存在が、他の全員よりも圧倒的に多くの快楽を得られるなら、功利主義は全員の取り分をその「怪物」に差し出すことを要求する。 あなたの幸福は計算の端数だった。切り捨てられた。 幸福を貪る口 1974年、ロバート・ノージックは『アナーキー・国家・ユートピア』のなかで一つの思考実験を置いた。 功利主義は、効用の怪物の可能性によって困惑させられる。怪物は、他の人々の犠牲から、その人々が失う以上に圧倒的に大きな効用の増加を得る。 仕組みは単純だ。功利主義の原則に従えば、社会全体の幸福を最大化する資源配分が「正しい」。ここに一人、あらゆる資源からとてつもない快楽を引き出す存在が現れたとする。りんご一個で他の百人分の快楽を得る。映画を一本見れば千人分の歓喜を感じる。 功利主義はこの怪物にすべてを差し出すことを要求する。他の全員が飢えても、怪物の快楽が総量を上回る限り、それが「最善」だと計算は告げる。 ノージックが示したかったのは、功利主義が論理的に正し

By Sakashita Yasunobu

綱を引く手が一本ずつ消えていく

あなたは集団のなかで、少しずつ消えている。 それは比喩ではない。測定可能な事実だ。19世紀末、フランスの農学者マクシミリアン・リンゲルマンは、人が集団で綱を引くとき、一人あたりの力が確実に減少することを発見した。人数が増えるほど、個人は薄まる。誰のせいでもなく、誰も怠けているわけではなく、ただ構造がそうさせる。 もしあなたがいま、何かのチームに属しているなら、あなたはすでに全力を出していない。そしてそのことに、おそらく気づいてもいない。 綱を引く手が教えたこと リンゲルマンの実験は素朴だった。 1880年代から1900年代初頭にかけて、彼は農業機械の効率を研究する過程で、人間が集団で水平方向に荷を押したり引いたりする際のパフォーマンスを測定した。その結果は1913年に報告されている。一人で綱を引くとき、その人間は持てる力をすべて発揮する。二人になると、一人あたりの出力は約93%に落ちる。三人で85%。八人になると、49%。半分以下だ。 この数字の意味を考えてみてほしい。八人で綱を引いているとき、あなたは一人のときの半分も力を出していない。しかもそのことに自覚がない。全員が

By Sakashita Yasunobu

嘘が真実を食い尽くす朝

「この文は嘘である」 この一文を前にして、あなたは立ち往生する。もし真だとすれば、文の内容に従って偽になる。もし偽だとすれば、「嘘である」という主張が間違っていることになり、真になる。真だと仮定しても偽だと仮定しても、反対の結論にたどり着く。出口がない。 これは言葉遊びではない。2300年以上にわたってこの問いに取り組んできた哲学者と論理学者たちは、いまだに合意に至っていない。解決策はいくつも提案されてきた。どれも、別の問題を抱えている。 あなたが自分自身について何かを語ろうとするとき、同じ構造がそこにある。 循環の入口 試しにやってみてほしい。「この文は嘘である」が真か偽か、判定する。 真だと仮定する。この文は「嘘である」と主張しているのだから、偽になる。仮定と矛盾する。 では偽だと仮定する。「嘘である」という主張が偽ということは、嘘ではない。つまり真になる。やはり仮定と矛盾する。 どちらに転んでも矛盾する。そしてこの矛盾は、推論のどこかでミスを犯したから生じたのではない。前提そのものに埋め込まれている。 エピメニデスの不発弾 よく混同されるが、古代ギリシアの

By Sakashita Yasunobu

何でも飾れる額縁だけが残った

1917年、マルセル・デュシャンは既製品の男性用小便器に「R. Mutt」と署名し、「泉(Fountain)」と名づけてニューヨーク独立芸術家協会の展覧会に出品した。拒否された。それだけの話だ。だが「それだけ」のはずの出来事が、それ以降のすべての芸術を汚染した。美しさも技巧も素材の選択も関係ない。署名ひとつ、提示の身振りひとつで、便器が「芸術」を名乗れる。そしてその瞬間から、「芸術とは何か」という問いは回答不能になった。回答不能のまま、100年以上が過ぎている。 目で見えないものが芸術を決める 1964年、アンディ・ウォーホルはスーパーマーケットに並ぶブリロの箱と見た目がまったく同じ「ブリロ・ボックス」をギャラリーに置いた。哲学者アーサー・ダントーは、この事態に根本的な問いを見出した。視覚的に区別できない二つの対象のうち、片方だけが芸術である。では芸術を芸術にしているのは何なのか。 ダントーの答えは「アートワールド」だった。芸術作品を芸術たらしめるのは知覚可能な性質ではなく、理論と批評と歴史が編み上げた解釈の共同体、その「理論的雰囲気」なのだと。あなたには何も見えていない。文字

By Sakashita Yasunobu