Ilford モノクロフィルム入門ガイド
フィルムラインナップ
Ilfordのフィルムは大きく 3つの系統 に分かれている。
クラシック系(伝統的な乳剤)

DELTA系(T-Grain乳剤)
特殊系
XP2 SUPER (ISO 400) ⭐初心者におすすめ
C-41現像対応の黒白フィルム。どの写真屋でも現像できる。ISO 50〜800の幅広い露出寛容度。
- 自宅現像不要・幅広いラチチュードと抜けの良いハイライト
現像に使う薬品
自宅現像をするなら、現像剤に加えて停止液・定着液・水洗促進剤・水切剤が必要。現像剤以外はケチらず全部揃えるのがおすすめ。
現像剤(Developer)
その他の薬品(全部揃えよう)
フィルムと現像剤の相性
- ID-11 → どのフィルムでもOK。迷ったらこれ
- MICROPHEN → 増感処理に。HP5 PLUSの増感やDELTA 3200に
- PERCEPTOL → 低感度フィルム専用。PAN F PLUSやFP4 PLUSで最高画質
- DD-X → DELTA系に最適。液体で扱いやすく初心者向け。
おすすめの組み合わせ
🟢 絶対に失敗しない組み合わせ
「とりあえずフィルムを試してみたい」人向け。自宅現像なし。
- フィルム:XP2 SUPER
- 現像:近所の写真屋さんにC-41で出すだけ!
💬 カラーネガと同じ処理で現像できるので、どの写真屋でも対応可能。露出寛容度も広く、多少の失敗はカバーできる。
🟡 自宅現像デビューセット
「自分で現像してみたい!」人向け。液体現像剤で手軽にスタート。
- フィルム:HP5 PLUS
- 現像剤:ILFOTEC DD-X
- その他:ILFOSTOP / RAPID FIXER / WASHAID / ILFOTOL
💬 HP5 PLUSはラチチュードが広く、露出ミスに強い。DD-Xは液体なので粉を溶かす必要がなく、初心者でも失敗しにくい。
🔵 MAX画質(風景・静物向け)
「とにかく高画質で撮りたい」人向け。三脚推奨・明るい場所で。
- フィルム:PAN F PLUS または DELTA 100
- 現像剤:PERCEPTOL
- その他:ILFOSTOP / RAPID FIXER / WASHAID / ILFOTOL
💬 ISO 50は粒子が極めて細かく、大伸ばししても美しい。とにかくシャープな写真が撮りたいならこれ。
🟣 グレインMAX(アート系)
「フィルムっぽい粒状感を楽しみたい」人向け。
- フィルム:HP5 PLUSを ISO 1600〜3200 に増感
- 現像剤:MICROPHEN
- その他:ILFOSTOP / RAPID FIXER / WASHAID / ILFOTOL
💬 増感とは、フィルムを実際の感度より高いISOで撮影し、現像時間を延ばすことで補正する技法。粒子が荒れて独特の雰囲気が出る。
🟠 ストリートスナップ
「街を歩きながら気軽に撮りたい」人向け。
- フィルム:HP5 PLUS または DELTA 400
- 現像剤:DD-X または ID-11
- その他:ILFOSTOP / RAPID FIXER / WASHAID / ILFOTOL
💬 ISO 400は日中の屋外から少し暗い場所まで対応。考えずにパシャパシャ撮れる。
⚫ 室内・暗所撮影
「カフェやライブハウスで撮りたい」人向け。フラッシュなしで。
- フィルム:DELTA 3200 または HP5 PLUSを増感
- 現像剤:MICROPHEN または DD-X
- その他:ILFOSTOP / RAPID FIXER / WASHAID / ILFOTOL
💬 DELTA 3200は超高感度なので、暗い場所でも手持ちで撮影できる。
⚪ 晴天の屋外
「天気がいい日に風景を撮りたい」人向け。
- フィルム:FP4 PLUS または DELTA 100
- 現像剤:ID-11 または PERCEPTOL
- その他:ILFOSTOP / RAPID FIXER / WASHAID / ILFOTOL
💬 明るい場所では低感度フィルムの方が粒子が細かく、美しい階調で撮影できる。
💰 コスパ重視セット
「まずはお金をかけずに始めたい」人向け。
- フィルム:HP5 PLUS
- 現像剤:ID-11(粉剤で経済的)
- その他:ILFOSTOP / RAPID FIXER / WASHAID / ILFOTOL
💬 HP5 PLUSは定番フィルムでありながら価格も手頃。ID-11は粉剤なので液体より割安。
まとめ
迷ったら HP5 PLUS + DD-X で始めよう。慣れてきたらフィルムや現像剤を変えて、自分好みの表現を探していくのが楽しいと思うよ。