光と写真
写真のしくみ ㉙ トーンカーブで写真の印象を自在に変える
💡シリーズ「写真のしくみ」について 光はまっすぐ進み、レンズは世界をひっくり返す。写真と映像にひそむ小さな「なぜ?」を、数式なしで解き明かす全40回。 写真を見て、「この写真、なんかカッコいいな」とか「ふんわりしていて気持ちいいな」と感じたこと、ありませんか? 同じ場所で、同じカメラで撮ったはずなのに、誰かの写真はドラマチックで、自分の写真はなんだかパッとしない。そんな経験をしたことがある人もいるかもしれません。実は、その「なんか違う」の正体のひとつが、今回のテーマ 「トーンカーブ」 です。 名前はちょっとむずかしそうですが、やっていることはとてもシンプル。この記事を読み終わるころには、「なるほど、そういうことか!」と思ってもらえるはずです。 写真の「トーン」って何だろう カメラで写真を撮ると、真っ黒から真っ白まで、さまざまな明るさが写ります。木の幹の暗い影、空に浮かぶ雲の白、その間にある何段階もの灰色。この 明るさのグラデーション のことを、写真の世界では 「トーン」 と呼びます。 ピアノの鍵盤を想像してみてください。