許容ラインの上を歩く顔たち
「整形した」と公言する人は、まだそれほど多くない。 韓国では美容整形が比較的オープンに語られる文化がある。大学入学や就職の祝いに二重まぶたの手術を贈ることさえ珍しくないという。一方、日本では「自然であること」への信仰が根強い。整形したことを隠す人は多いし、整形を公言した有名人がSNSで叩かれる光景も繰り返されている。 「許容されている」と言い切れるかどうかは、実はかなり微妙だ。許容されつつあるが、完全には許容されていない。この中間地帯にあることそのものが、考えるに値する問題をいくつも含んでいる。 許容のグラデーション 身体を変える行為には、幅広いグラデーションがある。そしてそのグラデーションのどこに「許容ライン」があるかは、行為によって大きく異なる。 化粧 は、ほぼ普遍的に許容されている。日本では「身だしなみ」として求められる場面すらある。化粧をしないことが不適切とみなされる職場もある。化粧は物理的に顔の見え方を変える行為だが、「自然な顔を変えている」と批判されることはほとんどない。 矯正歯科 も広く許容されている。歯並びを物理的に変えるという意味では身体改変そのものだが