大学生活
授業の空きコマはなぜ無に溶けるのか
時間割にぽっかりと空いた90分。次の授業まで自由だ。何でもできるはずだ。 課題を進めることもできる。図書館で本を読むこともできる。友達と話すこともできる。 しかし、実際に起きることは、たいていこうだ。スマートフォンを開く。SNSを眺める。何となく食堂でぼんやりする。気がつけば、次の授業の5分前になっている。90分が、文字通り無に溶けている。 なぜ、自由な時間が何も生まないのか。 中途半端な時間の罠 90分は、何かを始めるには短い。しかし、何もしないには長い。 この「中途半端さ」が、空きコマの最大の敵だ。レポートに取り組もうとすると、「あと90分しかないのに今から始めても中途半端に終わる」という判断が働く。読書を始めようとすると、「途中で切り上げなければならない」という見通しが、没入を妨げる。 結果として、何かに本腰を入れるには不十分だが、完全に休息するには長すぎる時間が宙に浮く。そして宙に浮いた時間は、もっとも抵抗の少ない行動に吸い込まれる。スマートフォンだ。 パーキンソンの法則では、「仕事は与えられた時間を満たすまで膨張する」とされる。しかし空きコマでは逆のことが起