光と写真

Light behaves in ways worth understanding. These entries trace the physics of a flash, the chemistry of film, the geometry of a softbox. Some are technical. Others ask why we bother to photograph anything at all.

技術

ColorChecker Passport 2 × Capture Oneプロファイル作成手順

概要 ColorChecker Passportを使ってCapture One用のICCカメラプロファイルを作成する手順。色相のズレを減らし、複数カメラ間の色味を揃えるのに有効。 前提 * ColorChecker Camera Calibration アプリ v2.0以降が必要 * 撮影はRAWで行う。露出・WBは極端にズレていなければOK ソフトウェア ダウンロード - Calibrite - 日本Calibrite PROFILER v3.0 ソフトウェアダウンロードページ。Display 123、SL、Pro HL、Plus HL、ColorChecker Studio に対応し、旧 X-Rite 製品もサポート。最新のキャリブレーション機能を提供します。Calibrite - 日本 手順 1. Capture One Proでの下準備 1. RAWデータを開く

By Sakashita Yasunobu

技術

フィルムを現像するときの薬剤の寿命

フィルム現像を始めようとすると、「現像剤」「停止液」「定着液」「水洗促進剤」「水切剤」……と、揃えるものが多くて不安になる。 でも安心してほしい。現像剤以外はほぼ一生モノだ。 この記事では、Ilfordの各薬品がどのくらいの頻度で減っていくのか、どのぐらいの間隔で買い足すことになるのかを解説する。 薬品の寿命は「2つの軸」で考える 薬品には 保存寿命(開封後どれくらい持つか)と 処理能力(何本現像できるか)の2つの制約がある。どちらか短い方が実質的な寿命になる。 現像剤(Developer) 現像剤だけは消耗品。保存寿命も処理能力も他の薬品より短く、ランニングコストのほとんどはここに集中する。 粉末タイプ(ID-11 / MICROPHEN / PERCEPTOL) 保存寿命 * 原液(満タン):6ヶ月 * 原液(半分以下):1ヶ月 * 希釈液(1:1, 1:3):24時間以内に使い切り * 粉末のまま:数年(未開封なら安心) 処理能力

By Sakashita Yasunobu

技術

現像の仕組み

フィルム写真の現像とは、撮影済みのフィルムに隠れている「見えない写真」を、化学反応によって目に見える形に変えるプロセスのこと。この記事では、現像の仕組みと各薬品の役割について、原理から実践まで段階的に解説する。 撮影済みフィルムの正体 現像の仕組みを理解するには、まず「撮影した瞬間に何が起きているか」を知る必要がある。 フィルムの構造 フィルムの乳剤層には、ハロゲン化銀(主に臭化銀 AgBr)の微粒子がゼラチンに分散されている。このハロゲン化銀が光に反応する「感光材」だ。 撮影の瞬間(露光) シャッターを切ると、光が当たった部分のハロゲン化銀に変化が起きる。光のエネルギーによってハロゲン化銀が分解され、ごく微量の金属銀の核(潜像核)が形成される。 潜像(Latent Image) この潜像核は目には見えないが、化学的な変化はちゃーんと起きている。これが「見えない写真」の正体。撮影済みのフィルムは、この潜像を抱えたまま、現像を待っている状態にある。 現像の5つのステップ 💡まずは全体像をシンプルに把握しよう。化学的な詳細は後まわし。 1. 現像 → �

By Sakashita Yasunobu

技術

Ilford モノクロフィルム入門ガイド

📷Ilfordでモノクロフィルムを始めたい! でも、フィルムも現像剤も種類が多すぎて何を買えばいいかわからない……。このページでは、(メモも兼ねて)Ilfordの製品ラインナップを整理し、どれを選べばいいかをシーン別に紹介する。 フィルムラインナップ Ilfordのフィルムは大きく 3つの系統 に分かれている。 クラシック系(伝統的な乳剤) PAN F PLUS (ISO 50) 超微粒子でコントラストが高く、非常にシャープ。スタジオ撮影や明るい自然光での撮影に。 * 超微粒子・優れた解像度とシャープネス FP4 PLUS (ISO 125) 微粒子、標準コントラスト、優れたシャープネスを備えた万能フィルム。 * 微粒子・優れたシャープネス HP5 PLUS (ISO 400) ⭐定番 高感度で標準コントラストの万能フィルム。どんな撮影条件にも対応できる。 * 幅広いラチチュード・さまざまな撮影条件に対応 DELTA系(T-Grain乳剤) ✨Core-Shell™ クリスタルテ

By Sakashita Yasunobu
なぜ静止画に4:2:2は存在しないのか

光と写真

なぜ静止画に4:2:2は存在しないのか

はじめに 動画のコーデックを扱う際、「4:2:2」や「4:2:0」といった表記を目にすることが多い。これらはクロマサブサンプリング(色差サブサンプリング)のパターンを示す記法である。しかし、静止画フォーマットであるJPEGにおいても同様のサブサンプリングが適用されていることは、意外と知られていない。 本稿では、クロマサブサンプリングの数理的基礎から、各画像フォーマットにおける実装まで、技術的に正確な理解を構築することを目的とする。特に、「なぜ写真の世界では4:2:2がほとんど存在しないのか」という問いに対して、技術的・歴史的観点から考察する。 色空間とサブサンプリングの分離 クロマサブサンプリングを理解するには、まず「なぜ色情報を間引いても画質劣化が少ないのか」という根本的な問いに答える必要がある。この答えは、人間の視覚系の生理学的特性に深く根ざしている。 RGB色空間の特性 RGB色空間は、赤(R)・緑(G)・青(B)の3つの加法混色成分によって色を表現する色空間である。これは、ヒトの網膜に存在する3種類の錐体細胞の分光感度特性に対応している。 * L錐体(長波長

By Sakashita Yasunobu
白い壁に近づいても露出が変わらない物理学的理由

技術

白い壁に近づいても露出が変わらない物理学的理由

謎の現象 カメラを持っている方なら、ぜひ試していただきたい実験があります。カメラをマニュアルモードにして、均一に照らされた白い壁に向けてください。そして、壁から離れたり近づいたりしながら、露出計の針を観察してみてください。 驚くべきことに、露出計の針は全く動きません。 なんともオカシな現象です。なぜなら、電球やローソクにカメラを近づければ、露出計の針は確実に明るい方向に振れるからです。スピーカーに近づけば音が大きく聞こえるのと同じように、光源に近づけば明るくなるはずです。光も音も所詮エネルギーですから、近づけば大きくなり、離れれば小さくなる——これは物理学の基本です。 それなのに、なぜ白壁では変化がないのでしょうか? この問題は、私が普段から見ているPhoto Cafeteriaさんのサイトに載っていたものです。サイトには「もしこれについて理論的に説明できる方がいらっしゃいましたら、是非お便りを頂ければと思います。もしご不明の方は、(残念ですが)引き続き幣サイトを覗いてみて頂ければ幸いです。」と書かれていて、ずっとわからずもやもやしていました。 実験の勧め - Photo

By Sakashita Yasunobu
なんでストロボのGNはストロボから被写体までの距離なのか

技術

なんでストロボのGNはストロボから被写体までの距離なのか

普段からPhoto Cafeteriaさんの動画を楽しく視聴させていただいています。 この動画ではSony a9IIIはグローバルシャッターなのでちっちゃなストロボで十分だよ!ということが言われているのですが、そのなかでストロボのガイドナンバーGNの計算がよくわかりませんでした。 動画の図を見ると、ストロボから被写体まで2m、カメラから被写体まで3mという配置になっています。で、GNの計算に使われているのは2mの方なんですよね。 式:ガイドナンバー(GN)=距離(m)×絞り値(F値) デジタル一眼レフカメラの基礎知識 - フラッシュ | Enjoyニコン | ニコンイメージングニコンが、デジタル一眼レフカメラの基礎を、初心者にも分かりやすく解説します。フラッシュの発光量と撮影距離についてイラストや写真を交えて説明します。Nikon てっきり\(\text{GN} = 3 \times 1.4 = 4.2\)かなと思ったのですが、正しくは\(\text{GN} = 2 \times 1.4 = 2.8\)だそうです。 普段はオフカメラライティングをしたことがないので、なんでだ

By Sakashita Yasunobu
京都一日ぶらり旅

光と写真

京都一日ぶらり旅

大阪に向かう用事があったので、前日を利用して京都を一日観光します! 京都には新幹線で! 観光案内所が開くまでは、京都駅をぶらぶら。 観光案内所ではパンフレットや地図、一日券を手に入れて、いざ京都を遊ぶぞ! 清水寺 長ーい坂を上って、ようやく清水寺へ。 八坂神社 哲学の道 銀閣寺 貴船神社行くぞ~! 天下一品総本店 岡崎神社 帰路につく お疲れ様でした

By Sakashita Yasunobu
北海道登别温泉游记:在"地狱"中寻找人间仙境

光と写真

北海道登别温泉游记:在"地狱"中寻找人间仙境

"山中何所有?岭上多白云。"初到登别,我便想起了陶弘景的这句诗。只是这里的白云,不是飘在岭上,而是从地底升腾而起,氤氲缭绕,如梦如幻。 这座被誉为"温泉百货公司"的小镇,藏着日本11种温泉泉质中的9种——这样的天赐恩泽,即便放眼全球也是凤毛麟角。 初识登别 从新千岁机场出发,我选择了最便捷的直达巴士。窗外的北海道风光如画卷般展开,大约一个多小时,登别温泉的牌坊便出现在眼前。若是从札幌出发,JR北海道的特快列车也是不错的选择,在登别站下车后转乘巴士,很快就能抵达温泉街。 温泉旅宿 百年老店第一滝本馆 在第一滝本馆的大厅里,放置着一根高九米、重达十吨的镀金大金棒,赫然入目气势非凡。这家创立于1858年的老字号温泉旅馆,背后有着一段动人的故事。 创始人滝本金藏的妻子曾患皮肤病,在登别温泉很快痊愈。这神奇的疗效让滝本先生当即决定在此建造温泉旅馆,让更多人享受温泉的恩泽。166年过去了,这份初心依然在每一滴温泉水中流淌。 在大浴场里,5种不同泉质的温泉水各有其妙。这里采用"放流式"——温泉水直接从源头流入,

By Sakashita Yasunobu
曾经的"北方华尔街"小樽深度游记

光と写真

曾经的"北方华尔街"小樽深度游记

从JR札幌站出发前往小樽,短短32分钟的车程。窗外的风景从现代都市逐渐过渡到怀旧小镇,我的心情也渐渐从都市的喧嚣中沉静下来。电车沿着海岸线驶向小樽,这座曾经被称之为"北方华尔街"的小城。 列车在小樽站停靠,随着人群我走出月台。 如果你像我一样是个喜欢深度体验的旅行者,不妨考虑在KITARINN租一辆电动脚踏车。小樽的坡道不少,电动车会让你的探索之旅轻松很多。我来到站前叫KITARINN自行车租赁(这里还提供行李寄存服务),我们租到一辆电动自行车。老板娘是个热情的人,她用简单的中文跟我们打招呼。 如果您带着孩子或者长辈同行,可以步行两分钟直接前往旁的中央巴士总站。这里的巴士线路四通八达,不仅可以到达市内各个景点,还能前往积丹、札幌、余市等地。对于行程紧凑的游客来说,这无疑是最省力的选择。 华尔街的金色记忆 大约骑行五分钟左右,我便来到了色内街。这里曾经是小樽金融业的心脏,虽然昔日的荣华繁华不再,但那些石制建筑如同这座城市历史的守望者依然威严挺拔。 首先似鸟美术馆映入眼帘时,我被那典雅的建筑风格深深震撼。这座原北海道拓殖银行小樽支店的建筑,见证了《蟹工船》作者小林多喜二的青春

By Sakashita Yasunobu
指宿沙蒸温泉游记

光と写真

指宿沙蒸温泉游记

玉手箱列车开启指宿之旅 前往沙蒸温泉胜地指宿是我两个月前就开始酝酿的计划,特意选择了乘坐传说中的特急玉手箱号观光列车。说到"玉手箱"的由来,就不能不提及那个在日本家喻户晓、记载在《日本书纪》和《丹后国风土记》中的古老传说。 善良的渔夫浦岛太郎救了一只海龟,被邀请到龙宫做客。在那里,他与美丽的乙姬公主一见钟情,在如梦似幻的海底世界度过了三年时光。当思母之情涌上心头,决定返回人间时,乙姬公主送给他一个精美的玉手箱,千叮咛万嘱咐切不可打开。然而,当浦岛太郎回到故乡,却发现人间已过三百年,熟悉的一切都已不复存在。无比悲痛的他违背了诺言,打开了那个神秘的玉手箱,瞬间从青壮少年变成了白发苍苍的老翁。 据说设计师水户冈锐治正是从浦岛太郎打开玉手箱的瞬间中汲取了灵感。当我亲眼看到指宿玉手箱列车那黑白相间的车身设计,看到停靠时从车顶喷出后飘散而去的白色水雾,不禁为设计师如此传神地将神话传说与现代列车设计融合的妙想而深深折服。 JR KYUSHU D&S TRAINS D&S列車の旅 特急指宿のたまて箱JR KYUSHU D&S TRAINS D&

By Sakashita Yasunobu
“夜空摇曳金穗,万灯承载人愿”秋田竿灯节记

光と写真

“夜空摇曳金穗,万灯承载人愿”秋田竿灯节记

早就听说过秋田竿灯节的魅力,这个被誉为日本东北三大传统民俗节庆活动之一的盛典。终于在今年8月让我有了亲身体验的机会,于是和朋友相约,踏上了这段探索秋田竿灯文化的旅程。 秋田竿燈まつり-Akita Kanto Festival- 国重要無形民俗文化財厄よけ、五穀豊穣などを願う行事として長い歴史を持つ「秋田竿燈まつり」。約280本もの竿燈の明かりが会場の大通りを埋め尽くし、まるで黄金の稲穂のように揺らめき、真夏の夜空を照らします。国重要無形民俗文化財。 踏上秋田之旅 竿灯祭是约270年历史的国家重要无形民俗文化财产,源自人们为驱离农忙时节的睡魔而举行的除邪消灾活动。据史料记载,关于秋田竿灯节最早的文字记录可以追溯到江户宽政年间,这让我们对即将见证的这一拥有230多年历史的传统民俗充满了期待。8月2日,我们轻装从东京站出发,乘坐新干线约4小时便抵达了JR秋田站。从中央检票口出来,天棚上装饰着竿灯悬挂的米白色的和纸制灯笼立刻营造出了节日氛围。检票口不远处摆放着:憨厚可爱的秋田犬毛绒布偶,旁边是巨大的红脸蓝脸生剥鬼面具,瞬间吸引了我们驻足拍照。生剥鬼是秋田地区独特的民俗文化象征,红脸和蓝

By Sakashita Yasunobu