生きること
思いに耽る
深夜2時にタイムラインを眺めている。誰かが焼いたパンの写真。誰かが訪れた異国の街角。誰かが手に入れた、自分の手には届かない何か。 スクロールする指は止まらない。止める理由がないのか、止められないのか。その区別がつかないまま、夜は更けていく。 ここに書くのは、答えの出ない問いばかりだ。解決する気もない。ただ、こういうことを考えはじめると眠れなくなる種類の問いを並べただけの文章だ。読んでも何ひとつ得られない。それでも読むなら、たぶんあなたも、夜中に天井を見つめながら同じようなことを考えたことがある人なのだろう。 誰かの人生を眺めている あなたが今日いちばん長く見つめたのは、たぶん自分の人生ではない。 タイムラインには他人の生活が絶え間なく流れてくる。丁寧に盛りつけられた朝食、完璧に切り取られた旅先の風景、充実した日常を演出するキャプション。それらを眺めるたびに胸のどこかがざわつく。うらやましい、と思う。なんてきらびやかなのだろうと思う。でもよく考えると、うらやましいのはあの料理でもあの景色でもない。あの人が「満たされている」ように見えること、それそのものがうらやましいのだ。