大学生活
書けないのは手ではなく問いが止まっているからだ
レポートが書けない。書き始めても手が止まる。何度書き直しても、まとまらない。その原因を「文章力がないから」と片付けてしまう人が多い。だが、ほとんどの場合、文章力は関係ない。 問題は、書き始める前にある。 「テーマを決める」と「問いを立てる」は違う 多くの学生が混同しているのがここだ。「SNSについて書きます」はテーマであって、問いではない。テーマだけでは、何を書けばいいか決まらない。 「SNSの匿名性は政治参加を促進するか、それとも抑制するか」。これが問いだ。問いが立てば、答えるために何を調べればいいかが見えてくる。構成が浮かぶ。根拠を集める方向が定まる。 レポートの出来は、書き始める前に決まっている。問いの質がレポートの質を決める。 弱い問いと強い問い 弱い問いには共通した特徴がある。範囲が広すぎる、答えが自明、あるいは調べれば一発で分かるものだ。 * 弱い問い: 「地球温暖化とは何か」 * 強い問い: 「なぜ地球温暖化の科学的合意にもかかわらず、政策実行が遅れるのか」 弱い問いは、百科事典を要約すれば済んでしまう。強い問いは、複数の視点を検討し、自分なりの