大学
IRと大学経営
📝本稿は筆者が大学の授業で学んだ内容をもとに、独自の考察を加えて再構成したものである。 本稿の目的 経営資源として一般に挙げられる要素はヒト、モノ、カネであり、近年はさらに情報が加えられた四つとされることもある。このように現代社会においてデータは経営において重要な位置を占めており、大学経営の今後を考える上でも必要不可欠な要素となっている。本稿ではそのデータの活用法について大学経営という視点から考察していくこととする。 IRとデータ ところで、データを活用して大学の運営方針を考える上で、実際にデータを活用し、大学の意思決定をするための情報提供を行うのはIR(Institutional Research)と呼ばれるものである。しかし、IRが行う活動を一言で表すことは難しく、その理由を小林と山田は「実践的な活動」であること、「IRが現在でもなお発展を続けていること」、「多様性」の三つとして指摘している(1)。データの活用一つをとり、その応用を考えられる事例は枚挙にいとまがない。たとえば、社会が大学に求めているもの(ニーズ)の分析、学生募集、他校との比較、大学運営の効率化などとい